新インチキワクシング


*文中Y、R、B、G、ANTBBはマツモトイエロー、レッド、ブルー、グリーン、ANTBB。CH4、CH3、FC1、FC2はSWIX、GW25、SI33はホルメン、RZGはリニューズームグラファイト(ドミネーター)、「剥がす」は、スクレーピング→ブロンズブラシ→ナイロンブラシ。「温剥がし」はホットスクレーピング→ブロンズ→ナイロン。「2回塗る」は塗って温剥がしして塗ることをいう。

*アイロンは全部100度。

*ブロンズブラシは練習前0回、レース前10回、ナイロンブラシは10回。


ベースプレップ

夏にはベースプレップする。

  • 剥がす。RZG塗る。
  • 1晩以上おいて剥がしてRZG。3回繰り返す。毎回塗った後に炎天下で日光浴させるとさらによい。
  • 1晩以上おいて剥がしてY。5回繰り返す。毎回塗った後に炎天下で日光浴させるとさらによい。
  • 1晩以上おいて剥がしてR。5回繰り返す。
  • 1晩以上おいて剥がしてB。5回繰り返す。
  • 1晩以上おいて剥がしてANTBB。5回繰り返す。
  • 1晩以上おいて剥がしてCH4。5回繰り返す。
  • 1晩以上おいて剥がしてCH3。5回繰り返す。
  • 1晩以上おいて剥がしてシーズン最初の滑走ワックス塗る。


    夏にガスマスクを装着し汗をかきながらベースプレップしている馬鹿の図


    シーズン初めの滑走前

  • 剥がす。

    ある日の滑走終了後の翌日以降のトレーニング滑走の準備

  • ベースワックス温剥がし→滑走ワックス→5分以上おいてから剥がす。

    ここで言うベースワックスとはベースバーン防止とクリーニングのためのワックスで、アルペンで激しく乗る体重の重い人はたぶんCH3、クロカンでほんのちょっと乗るだけの子供なら滑走ワックスで十分と思う(この場合は、雪のきれいな北海道であれば、究極の手抜きとしてベース・滑走を兼ねた1回塗りも可)。硬いほうから滑走ワックスまでの範囲で試していってベースバーンの気配を見つけたらその直前の硬度にするのが楽でよい。色んな条件で変わるので、安全側で考えるならそのもう一つ前がいいかもしれない。もちろん、滑走ワックスより柔らかくしてはいけない。私の場合アルペン・クロカンともにCH4。

    ここでいう滑走ワックスとはパラフィンワックスで、札幌を拠点とする場合、アルペン(テイネ、キロロ等標高の高いところ)
    12月B、1月G、2月B、3月R、
    クロカン(または標高の低いゲレンデ)
    12月R、1月B、2月R、3月Y+SI33


    ある日の滑走終了後の翌日以降のレースの準備

  • クロカン:ベースワックス温剥がし→滑走ワックス+CH3→5分以上おいてから剥がす→滑走ワックス+GW25(あるいは各社低フッ素ワックス)+CH3→5分以上おいて剥がす→FC1 or FC2(アップはジョグでやる)

  • アルペン:ベースワックス温剥がし→滑走ワックス+CH3→5分以上おいてから剥がす→滑走ワックス+GW25(あるいは各社低フッ素ワックス)+CH3→(湿度、気合、財布の状況により各社高フッ素ワックス+CH3→)5分以上おいて剥がす、左右を逆に履いてアップ・インスペ後FC1 or FC2・液体フッ素等気の済むまで仕上げ作業

    *滑走ワックスは前日のYahoo!の天気予報の気温・湿度を見て雪温・雪質を予測して選ぶ。アルペンの場合は標高100 mにつき0.6度を引く。

    *GW25は基本的なポリシーとしてYの場合は1:1、Rなら2:1、Bなら3:1、Gなら入れない。予測した雪質により加減。とんでもなくシャバシャバの場合はGW25を単独で使用。

    *CH3は硬い結晶に対する保険である。耐久性が多少上がるのは間違いない。滑走性の向上は定かではないが、ホルメンのコールドパウダーには滑走性もすばらしく上がると書いてあった。CH3も同じようなものだからたぶん滑走性も上がるはずだ。

    *上記はスキー1台しか持って行かない人のための話。お金と気合のある人はもちろん2台でも4台でも持って行ったほうがよい。天候の急変に備えて高温用と低温用に仕上げておけば万全。


    シーズン最後の滑走後

  • ベースワックス温剥がし→来シーズン最初の滑走ワックス
    または
  • RZG温剥がし→RZG(夏にベースプレップする場合)
    または
  • 何もしないでストーンに出す(諸事情によりどうしてもストーンに出したい場合。帰ってきたらベースプレップ)

    ベースバーン

    ベースバーンとはエッジ際の滑走面が真っ白けになることをいう。ベースバーンになると滑れば滑るほど滑走性が悪くなって最悪。いったんベースバーンになるとストーンしないと直らないといわれることもあるが、直る(少なくとも以後白くならない)こともある。滑走面のクリーニングにYを使わず上記ベースワックスを使うことがキモ。


    クロカンとアルペン

    アルペンのレースはある程度の速度でせいぜい2 km位を滑走する。したがって、ワックスはコース上のもっともスピードの落ちる、たいていは緩斜面に合わせる。極論すれば、財布にさえ余裕があればレースのワックスはササハラワックスで十分だが、むしろ気をつけるべきは練習時のワックスだ。練習時に雪面で滑走面を磨いて滑走性を上げ、本番用ワックスの乗りを良くするためにワックスを切らしてはいけない。

    私のクロカンの速度は0〜60 km/hくらいである。特に長距離レースの場合は、気温・湿度・雪温・雪質はあるコース上でも時間や場所で変わる。朝の日陰の上りにあわせれば昼の日なたの下りでごぼう抜きされる。昼の日なたの下りにあわせれば朝の日陰の上りで死ぬ。そこで、マツモトを試している。たとえばR+Bで-12〜+7度となる。2007スキマラはこいつにCH3とGW25をミックスし大成功(ってほどじゃないか)した。あれ以上滑ったら北大雪の悪夢の再現である。特定の雪質でピーキーに滑ってもあまり意味がなく、コース上のいかなる雪質でもそこそこ滑ることが重要である。


    スクレーパー

    スクレーパーは、手のひらサイズでいくつかの砥ぎ口があるシャープナーで毎回研いでいる。程度にもよるがあまりひどくならないうちに研げば、ピュッ、ピュッとやるとギンギンになる。何回か研いでいると真ん中がへこんでくるので、まっすぐな木の上にサンドペーパーを広げてギコギコとフラット出しする。この作業を「研ぐ」と称する人もいるが私の場合は下手なのか、面倒な割にはあまりギンギンにはならない。

    SWIXの、やすり(スキー業界ではなぜかファイルという)みたいなシャープナーもある。買ってみたが、何の役にも立たなかった。実績で一年でシャープナーがだめになって買い換えた。シャープナーも消耗品なので毎年買ったほうがよい。

    ギンギンのスクレーパーで作業すると、はやくきれいにスクレーピングすることができる。これが当たり前になると、だるくなったスクレーパーではまったくやる気がでない。特に、だるくなったスクレーパーでCH3、CH4などを相手にしようとするならば、戦う前から負けているといっていいだろう。


    *参考資料

  • Tognar Toolworks
  • RACEWAX.COM
  • The Race Room
  • 藤井徳明(2001):スノーボードの科学、スノーボード日本編集部
  • ホットワックス入門
  • その他ワックス販売各社ホームページ

    *参考にならないかもしれないリンク

  • カシワックス
  • ササハラワックス
  • スキーのワックスがけは無駄ですわよ。

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