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山口大学から長原君という大学院生がこちらに来ている。彼とダイナックスアメリカの大沼君にWord97の日本語版と英語版の互換性を調べてもらった。その結果、Word97日本語版で書いた英語とイメージを含む文書はWord97英語版で問題無く開けることがわかった。前に、こちらで調べたときは、Word 5.x〜Word95で調べたので互換性がないことになってしまったようだ。これでまたProceedingsをメールに添付して送り付けることができる。一安心である。 Mao Baiというのは中国系の人でPoroelasticity(これに対応する日本語はあるのだろうか?もしか知っていたら教えて下さい)の理論的な研究をしている。炎の料理人周富徳を少し若くしたような感じで、しぐさや表情はそっくりだ。ちょっと挨拶しに行ったら1時間半くらい自分の研究、私がここでどうしたらいいか等話してくれた。中国系の人はこういう所はしっかりしていると思う。実はその日はまだ時差ぼけで死ぬほど眠たかったのだが。 こちらの石鹸や洗剤は(ものによるのかもしれないが)、洗った後のぬるぬるが取れない。一生懸命すすぐのだが無駄である。アメリカ人に肝臓が悪い人が多いとは聞かないので、多分これは洗浄成分ではなく、保湿成分かなんかなのだろう。硬水であるというのも多少関係あるかもしれない。すごく気持ち悪いがしょうがない。 この間Jelloゼラチンスナックというのを買った。これはアメリカで最もポピュラーなゼリー菓子である。値段は一個40円くらいの見当で、色はよくいえばきれい、悪く言えば毒々しい。味はごくシンプルで、日本では売れないと思う。ランチに持っていっても、6時間は常温で柔らかくならないように作ってあるそうだ。「もしか柔らかくなったら冷蔵庫に入れてね」と書いてあるのが微笑ましい。 JCはブルガリアに行ってしまった。JCがいないとすごく静かである。誰とはいわないが、JCがいないときは学校に来ないスタッフが2人位いるようだ(この2人はとても賑やかなのでいるとすぐにわかる)。北大の岩力でも石島先生が出張すると学校に来ない学生はいるが、職員は石島先生とは関係なくちゃんと来てると思う。アメリカというのは奥が深い。
毎週月曜日朝8時からGene、Tammie、実験をやっている大学院生のミーティングがある。これはドーナツは出ない。Tammieは20才くらいにみえる若い女性の技官で、アメリカのハイスクールの映画に出てきそうな感じだ。よくペプシのペットボトルをぶら下げて歩いている。 私もGeneに教わって三軸試験をやることになったのでこれに参加する。Geneは7:55頃から待っている。Tammieは5分遅刻してくる。大学院生は10分くらい遅刻してくる。Geneはちょっといらいらしているようにみえるがよくわからない。 ミーティングでは一週間の実験を学生の予定を聞きながらGeneが結構強引に割り振る。企業からの委託研究は成果を期日までにあげなければならない。成果に対する企業の評価も厳しいようだ。したがってGeneは忙しく、学生も結構つらいのではないかと思う。ある学生は土日朝5:00から夜12:00まで実験をすることが決まった。北大の岩力でこのミーティングをやったとしても誰も来ないだろう。私も自ら遅刻しそうだ。 微分でわからないことがあったのでMazenに聞きに行こうかと思ったがいなかったのでマオ・バイに聞きに行った。昼休みに行ったのでMao Baiは弁当の最後に残ったピーマンと人参のピクルスを食べているところであった。炎の料理人もここではさすがに毎日中華料理というわけにはいかないようだ。親切に中国語の数学辞典を取り出して調べてくれるが最初に教えてくれた答えは明らかに間違っている。「それは違う」ともいえずに困っていると、やがて正しい答えを見つけてくれた。ちなみに、中国語ではtanはtgである。 Sergeyが帰ってきた。実は彼は離婚したのだ。その後すぐ再婚するためにロシアに2週間ほど帰っていた。よっぽどうれしかったのか部屋の電気は点けっぱなしだった。内田さんは「中で死んでいるかもしれませんね」といっていた。プライバシーに関わるかと思って書かないでいたのだが、昨日の帰ってきた嬉しそうな顔を見たら書いてもいいような気がしたので書いている。新しいかみさんはノーマンに連れてきたそうだ。
ねじりのできるMTS、水圧破砕の実験 昨日はRamada InnというところでやったShale Stabilityに関するワークショップに行ってきた。石油井の安定性に関する話しだ。力学的なことは結構やり尽くされたと感じているようで、ほとんどが化学的な話しだった。 私の知っていたのは、「泥水にはボアホール孔壁に内圧を作用させて安定性を増す役目がある。よい泥膜が形成されれば逸泥が防止される。」位であったが、以下のようなことが分かった(ような気がする)。間違ってたらごめんなさい。 泥水には、ウォーターベースとオイルベース、ポリマーがあって、ウォーターベースの場合はカリウムイオンやナトリウムイオンを添加すると、浸透圧の作用で孔壁近傍の頁岩から水分が泥水中に排出され間隙水圧が減少し安定性を高める。オイルベースは基本的にウォーターベースより高性能だが、値段が高く、また、危険であったり、環境に悪影響があったりいろんな問題を引き起こす。 前述のように泥水は内圧を作用させるので、孔壁の安定性を高めるが、水が孔壁に浸透すれば間隙水圧が高まるので逆効果になる。各種イオンについてもイオン交換によりさまざまな影響がある。このあたりは表面積とかいろんなファクターに影響され複雑極まりない。 ポリマーの宣伝をしにきた社長らしきおじさんによれば、泥水中のポリマーの径は、頁岩のポアより大きく、クラックよりは小さいといいらしい。なぜかというと、ポアより大きいから頁岩の中には浸透しないし、クラックよりは小さいから、孔壁のクラックを塞いで孔壁を保護するのだそうだ。このおじさんは、やおらアタッシュケースから、茶色の液体が入っているのと透明な液体が入っている2つのビーカーを取り出し、いきなり透明な方を飲んだ。会場は大騒ぎになったが(ARE YOU SURE!?とか)、透明な方はただの水だったようだ。そのほかにも、新しいポリマー、注射器等を取り出し、実験をしてみせてくれた。従来の泥水は砂を素通りしてしまう。つまり、間隙水圧があがるので安定性を高める効果は小さいということだ。ところが、ポリマーの方は砂の表面をふさぎ、水が浸透しない。内圧は高まるが、間隙水圧は上がらないので安定性が向上する。このポリマーは環境にもやさしいそうだ。 その外、頁岩から水が排出されることなんかないという実験結果や、頁岩は一旦乾かすから膨潤するのであって、ちゃんと水の中に保存しておいて、一回水を全部油で置換して、再度油を水で置換したりしても膨潤なんか起きない。という結果等も紹介されていた。 学校の近くにMid First Bankの小さい支店ができた。ここは親切だ。 実は朝から実験のはずが、実験室の床に穴を開ける工事が突然入ったので今待っている。中途半端になるから仕事はやる気がしなくてこれを書いている。 今日は三軸試験のテストをする予定だ。現在、釜の組み立てが終わったところだ。釜は、電池駆動の小型フォークリフトで運ぶ。なかなか大変である。独りではできないみたいだ。Tammieに教えてもらったのだが、やはりアメリカ人といえども女性なので私より腕力は弱いようだ。ほっとした。Oリングに付けるグリスはMnSが添加されている銀色のもので、-300oF〜+300oFで使えるようだ。 |