10時頃出発して昼前に着いたが、取り合えず腹ごしらえをしようと思い、気が利いてるけど空いているレストランを探すが、道がすごく混んでいるのもあってこれはひどく難しく、しょうがないので、マクドナルドに入り口から入れなかったので出口から無理矢理入った。ルールを守って事故るよりルールを無視しても事故らない方がいい。マクドナルドに入ったのはドイツ以来である。このときは朝飯と夜食でツバイビッグマックと頼んだ。大学で習ったドイツ語が生まれてはじめて役に立った瞬間である。ビッグマックは安いが小さい。Wendy'sの標準サイズの70%位の大きさである。野菜も全然入っていない。
会場は6つあり、そのうちメインの野球場特設スタンドだけが屋外で、後は屋内のホールである。オランダ、日本、イタリア、ドイツ、オーストリア等からのバンドを含む多数のバンドが出演していた。今日は10時に始まり、23:45のInternational Bluegrass Jamで終わりである。まさか、そんな遅くまでやるとは思っていなかったので途中で帰ることを決め(雨降りで寒いし、帰ってからが大変である。私は年寄りなのだ)、プログラムとにらめっこしながら予定を決める。
一応目玉としてはRicky Skaggs、Vince Gill、Country Gazette、Byron Berlineあたりだと思うが、以下、私の見たバンドだけ勝手に解説させてもらう。なお、写真は頑張って露出補正して撮ったが暗くて遠くて逆光だったのでクリアではない。また、以下の解説では例えばこんな曲と書いてあるが、もちろん私の知らない曲は書けないので書いてない。上手い下手の基準はプロとしてである。皆私の100倍くらい上手い。
最初は野球場でByron Berline Bandを見た。ドラムが入っている。ギターのソロは一風変わっている。右手中指、薬指も使う。まとまりはいい。あまり田舎臭くないブルーグラスである。最初にこれを聞いたので後が楽しみになった。Byronは男前である。売れ筋だと思う。Never Ending Love、ローハイド等。これだけで$30の元は取ったと思う。
ここで、会場をMasonic1に移動した。歩いて15分くらいかかった。この会場はものすごく伝統がありそうな中世神殿風の建物である。天井等の装飾も素晴らしい。総大理石のものすごく広いトイレは圧巻である。なお、Guthrieはずいぶん伝統のある町らしく、馬車が走っていたり、Sheriffが馬に乗っていたりするので、是非もう一度、今度は博物館やAntique shop巡りをしに行ってみたい。
Beppe Gambettaはイタリア人のギターの弾き語りである。半分くらいは自分で作曲したインストで、訳が分からない。ジャンルとしてはフラットピッキングとしか言いようがない。ただし、右手中指、薬指、小指も使う。本人によるとスパゲティ・ブルーグラスというジャンルらしい。アメリカ人も大多数はおとなしく聞いているが、やはりスタンダードをやると曲の途中で盛大な拍手が起こる。これは、演奏者としては喜んでもいいが、もっとスタンダードをやれという圧力とも理解できる。スタンダードはブラックマウンテンラグをやっていたような気がする。あまり上手くない英語で喋り捲るのだがこれが結構受けていた。
次に、Jim & Jesseをみた。最初に、2nd. Md.の16才の坊や、bj、エレベが出てきて、マイクのセッティング等をする。黒い背広に真っ赤なピカピカをつけていて思わず「お〜〜」と口走ってしまった。しかしこれは序の口である。時間になってJim & Jesseが出てきた。真っ赤な背広に真っ赤なピカピカである。髪は明らかに染めているような(染めているだけではないかもしれない)真っ黒のピカピカである。マンドリンは白木のような色でピックガードが付いていてかっこいい。ここで思わず「うお〜〜」と再度口走ってしまった。会場があまりに暗くて写真が撮れなかったのが大変残念である。こんなことなら三脚でも持ってくればよかった。
演奏はすばらしい。さすが、村上さんが大好きなだけのことはある。16才の坊やのカットやエレベがリズムを乱してうるさくてたまらないが、そんなことはすぐに忘れてしまうほど、Jim & Jesseは一心同体である。Jesseのボーカルはすごい。Jimのテナーはもっとすごい。Jesseのクロスピッキングもすごい。これでもかというくらいである。ソロもすごいがバッキングもすごい。普通のピッキングをしてもすごい。ほんとにすごい。鳥肌が立ってしまった。アメリカ人も大喜びである。私はあまりJim & Jesseの曲名は知らないがChildish Love、Teardrop on My Mind(?)等。
16才の坊やはマンドリンは下手である。Jesseと同じピックガードをつけているところが生意気だし、もみ上げが異常に長いのも気になる。しかし歌は上手い。ちなみに、ここで私はステージ脇に立っている手話通訳に気が付いた。もし私が怪我か病気で耳が聞こえなくてもやっぱりここに来たと思う。耳が聞こえなくても好きなものは好きなのだ。ついでに、当然車椅子の人もいたし、赤ちゃんもいた。野球場の会場では煙草を吸いながら聞いている人もいた(これは周囲の人に白い目で見られていたが)。
ここで再度野球場に移動し、Dan Craryをみた。麦酒停のおやじにそっくりである。なんでも、クリスマス何とかというアルバムを出すというのでカラオケを流して演奏したりしていた。その1曲目はリズムギターだけだったが、2曲目はフィドルも入っていて、いい曲だったが何だか掟破りのような気がした。夏の暑い盛りにクリスマス曲を練習したので奥さんに文句を言われたそうだ。一々曲が終わるたびに「どうだ」という感じで客席を眺め回すのが癖のようである。Little Saddie (?)がすごくよかった。その他Big River等(これはCountry Cookingもやっている)。彼は歌が上手いのでちゃんとバンドでやればと思うのだが。
次は、Alan Munde & Joe Carrである。2人で出てきて演奏はバンドなどと呼べる代物ではない。しかし、Alan Mundeが実際にバンジョーを弾いているのを見、出している音が聞けるだけで皿木さんを思い出したりしながら懐かしかった。Joe Carrは主にGt. たまにMd.だが、彼のマンドリンは少し早川氏に似ていると思う。最後の方はちょっと飽きてしまったが、いやよかった。Lonsome Road Blues、ゲストを迎えTwo Different World (?)等。ちなみに、Alan Mundeはノーマンで生まれたといわれているらしいが、実際に生まれたのはドゥーフォーだといっていた。ただ、帰ってから地図で調べてもオクラホマにドゥーフォーなんて地名はなかった。よくわからない。
ここで、雨もひどくなってきたし、半ズボンだったので寒いし、暗くなると高速の運転が恐いというのもあって、帰ろうと思ったが、司会者(Emcee)が次の双子は本当にすごいから帰らないでというので、ちょっとだけ見ることにした。なお、司会者はMaster of Ceremoniesであるが、MC、M.C.、Emceeのどれが最も一般的かはわからない。
その双子はSchankman Twinsである。子供のような顔をして、長い金髪、服装も全く同じである。ものすごく可愛らしい。bjとfdでbjがリードボーカルである。まわりに、Gt、Md、Bsを従えて、2人で歌う。まとまりもよく素晴らしい演奏である。でも申し訳ないとは思いつつ感動はしない。私は変わったのが好きなのだ。ところで、やっぱりbjがリードでfdがコーラスというのは少し無理があるのではと思う。音が薄くなってしまう。しょうがないのでbjは転がしながら歌うのだが、やっぱり凝ったバッキングはできないし、fdが弾きながら歌うというのは大道芸人でもあるまいしなかなか難しいと思う。Some Old Day等。
Bill Keithのバンジョーワークショップなんてのも見たかったし、いろいろ名残惜しかったが、雨もひどくなってきたし、寒いのでTwinsの途中で帰ることにする。できればプログラムを事前に配って欲しいものだ。そうすればこっちだって色々やりようがあるのだが。やっぱりそれは無理か。
オクラホマもなかなかいいところである。車で1時間走るだけでJim & Jesseを見ることができるのだから。帰りの高速は恐かった。雨しぶきで何にもみえない。