レースにおけるパワー設定

TTにおけるペース配分は、空気抵抗、摩擦抵抗、加速度、各自のパワーと継続時間を考慮したシミュレーションから見出すのが合理的である。今、現在、公開されたそうしたアプリはみつからないので、自分で作った。

論文投稿中なので、掲載されるまでは公開しないが、自分や知り合いのペース配分を計算し、今までに良い結果を得ている。

私は自分の計算を信じているのでぶっつけ本番だが、もしか事前に走り切れるかどうか試すなら、緩い坂か、むしろ安全な平地、できれば向かい風、あるいはローラーでやることをお薦めする。守るのはパワーと時間だけで、傾斜も距離も速度も関係ないので。

ただ、練習では設定パワーと時間までは追い込めないと思うので、たとえば、パワーを8割か9割で試走して、心拍数が最大心拍数の8割か9割になることを確認することをお薦め。そうならなければ設定パワーを調整。

たとえば、パワーを9割で実行したのに最高心拍数がHRmaxの8割だった場合、作戦のパワーが低過ぎるので、作戦パワーを9/8倍するなど。

なお、パワー一定で走るのは、特に高いパワーでは難しいが、私の場合は、踵を丸く回すとやりやすい。踏むとか引くとか持ち上げるとかは一切考えない。ただひたすら、踵を丸く回す。

レースではアドレナリンが出るので追い込みたくなくても追い込める。私の場合はインナーとアウターくらい違う。最初の内は抑えるのが大変なくらい。抑えないと後でつけが回る。

スタートした瞬間に頭はキチガイになるので設定パワーをでかでかと書いたシールをステムに貼っておくのは必須である。

いうまでもないが、もちろん、行けると思ったところから、設定パワーに関わらず全力でスプリント。設定パワーがドンピシャか高過ぎる場合はほとんどできず、低過ぎれば激しくスプリントできてしまう。

なので、ゴールスプリントは激しくできない方がいいのだが、できた場合は、ゴールが上り傾斜でなければ、20 mほど手前でオールアウトになるくらいの見当で、強めにした方がいい。そのままの勢いでゴールできる。ゴール時に最高速度になってもタイムは縮まらない。

マススタートのヒルクライムについても、一応、ギリギリ走り切れるパワーを計算しておくのは有効と思われる。サイコンに心拍数と平均パワーを表示、ステムにギリギリパワーを書いたシールを貼っつけておけば、そのままでいいのか、もっと頑張れるのか、抑えるべきかの判断に有用と思われる。

特に、早々に千切れる人には、有用。

なお、小さい傾斜の変化や上り下りに対応し、パワーを調整すると、わずかにタイムを稼ぐことができる。ただし、上げた分の2〜3倍落とさないと、疲労度が上がり悪影響がある。

どのくらいかは計算しないとわからないが、たとえば、上りのきついところで10 W上げて、緩いところで20 W落とすとか、平地のちょっとした上りで10 W上げて、ちょっとした下りで30 W落とすくらいのイメージかな、と思う。

スピードは急には変わらないので、面倒な割に効果は小さく、私は、やらない...と思う。

主な戦果

2025
由仁TT、S-2、2位、10位、S-3、3位、4位
ニセコクラシックTT、60-64才の部、優勝

2023
ニセコクラシックTT、60-64才の部、2位(10 W刻みの適当な計算)

2022
ニセコクラシックTT、60-64才の部、3位(パワメを導入して10W刻みで適当に計算、これ以前は箸にも棒にもかからなかった)

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